今回は2024年シーズンからサービスを開始する「ライオンズチケット」のリセールサービスと、従来からある「チケット流通センター」(以下チケ流)のリセールサービスの比較をしてみました。
2つのリセールサービスが利用できるようになったのはいいけど、結局自分にはどっちがあっているのかいまいちよくわからない...そんな方向けにそれぞれどんな特徴があるかをまとめましたので、活用の参考にしてみてください!
・ライオンズチケットとチケット流通センターのリセールにおける各手数料が分かる
結論 紙チケットじゃないならライオンズチケットの利用が快適
最初に個人的な結論を示します。前提として我が家は夫がファンクラブに入っていることもあり、リセールはライオンズチケットの方がよく使うでしょう。
もっと細かく言うと、購入者目線では普段使いはライオンズチケットのリセール、チケ流は特別な席が空いていないか時々チェックをする、またビジター球場での観戦に利用する併用策がベストかと思います。ネット裏のエキサイトシートやネット裏のプレミアムシートS席などシーズンシートで販売が終了している席はチケ流でしか購入することができないからです。
出品者目線では購入者目線同様に基本はライオンズチケットのリセールを使うと思います。試合当日に急遽行けなくなってしまった、ビジター球場でのチケットを購入したけれど行けなくなってしまったなど、イレギュラーが発生がしたときはチケ流を使います。
では、具体的な比較項目を下記でまとめましたので、詳細をご覧ください。
出品できるチケット
ライオンズチケット | チケ流 |
QRチケット | ・紙チケット ・QRチケット ・コンビニ発券番号 |
ライオンズチケットは紙チケットの出品は対象外です。一方チケ流は紙チケット、コンビニで発券するチケットも出品できます。
ライオンズチケットの利用者の多くはライオンズのファンクラブに入会している人だと想定できますので、ファンクラブ先行抽選や先行販売で購入した人気席(ブルペンかぶりつきシートやダグアウトトップシートなど)の出品がチケ流よりも高くなると予想しています。
チケ流の強みはなんといってもシーズンシートが出品できること。2024年シーズンは、ネット裏のエキサイトシートとプレミアムシートS席がシーズンシートで完売してしまい、一般で購入することはできません。
そのため、これらの席に座るチャンスはシーズンシートを購入した企業様の従業員でない限り、チケ流でリセールされたチケットを購入するのみになります。
2つのサービス共通で出品できないチケット
Lポイントで購入したチケット、「各種招待券」「引換券」「施設利用券」で引き換えた無料チケット等、チケット券面に価格がないチケットは出品できません。
出品されたチケットの購入方法
ライオンズチケット | チケ流 |
クレジットカード | ・クレジットカード ・コンビニ支払い ・PayPal(紙チケットのみ) ・インターネット振込(ネットバンキング) ・ペイジー対応ATM(購入タイミングによっては利用不可) |
ライオンズチケットの決済方法はクレジットカードのみに対し、チケ流は豊富な決済方法が選べます。
ただし、チケ流は購入手続き後30分以内に入金をしなければいけないので、コンビニ支払いの場合はすぐコンビニに行ける状況でないといけません。
両方とも出品者と購入者間で直接金銭のやり取りをすることはありません。
出品者が負担する手数料
ライオンズチケット | チケ流 |
一律380円 | ・500円~3,000円:297円(税込) ・3,001円~8,000円:836円(税込) ・8,001円以上:リセール価格の10.45%(税込) |
ライオンズチケットは販売価格に関わらず一律380円の手数料が発生します。
チケ流はチケットの販売価格に応じて手数料が変動します。また紙チケットの場合、送料は出品者が負担することになります。
※ライオンズチケットはQRチケットのみの取り扱いのため送料は発生しません
購入者が負担する手数料
ライオンズチケット | チケ流 |
・11,000円 未満:550円(税込) ・11,000円 以上:購入額の5%(税込) | ・500円~3,000円:297円(税込) ・3,001円~10,000円:440円(税込) ・10,001円~30,000円:770円(税込) ・30,001円以上:リセール価格の3.30%(税込) |
両方ともチケットの価格に応じて手数料が変動します。出品されたチケットの価格+上記の手数料が実際に購入者が支払う金額です。
出品者が設定できる価格範囲
ライオンズチケット | チケ流 |
・下限:500円(税込)/枚 ・上限:(チケット購入価格×枚数)+380円(税込) | ・下限:500円(税込)/枚 ・上限:自動的に設定される(チケットの購入価格+各種手数料・送料を上乗せした価格) |
両方とも異常な価格のつり上げができないように、上限価格はチケットの購入価格+各種手数料までと設定しているので安心です。
出品・購入可能期間
ライオンズチケット | チケ流 |
対象試合の一般販売日9:00~試合前日23:59まで | ・QRチケット、コンビニ発券番号:チケット入手時~試合開始1時間前まで ・紙チケット:チケット入手時~試合日の4日前まで |
ライオンズチケットは試合日の前日まで出品と購入が可能です。
チケ流は郵送を伴わないQRチケットとコンビニ発券番号であれば、なんと試合開始の1時間前まで出品、購入が可能です。当日急遽観戦ができなくなってしまった場合も出品できるのはうれしいですね。
出品者と購入者の直接的なやり取りの有無
ライオンズチケット | チケ流 |
なし | 連絡ボードによるメッセージのやり取りあり |
ライオンズチケットは利用フローを確認する限り、出品者と購入者が直接メッセージを送るような場面はありませんでした。
チケ流は連絡ボードによるやり取りが必要です。メルカリのように出品者は「発送完了連絡」を、購入者は「受取完了連絡」をする必要があります。
相手方への個人情報の公開有無
ライオンズチケット | チケ流 |
なし | ・紙チケットで、かつ購入者があんしん配送サービス(825円)を申し込まない場合は 郵送時に住所と名前を出品者に知られる ・試合中止時の返金対応等で口座情報をやり取りする場合がある |
ライオンズチケットは個人情報を出品者、購入者間で知られることはありません。
チケ流は、紙チケットの購入時にあんしん配送サービスという有料の匿名配送サービスを申し込まない場合、出品者に住所と名前が公開されます。ちなみに出品者はチケット流通センターを差出人名義にできるので、自分の住所と名前を封筒に記載しなくてもOKです。
あんしん配送サービスを利用すると出品者がまずチケ流宛にチケットを送り、チケ流が購入者宛にチケットを再送する仕組みなので出品者個人に個人情報を知られるリスクはなくなります。
825円の手数料はなかなか高いですが、私はリスクを考慮して積極的に利用します。
試合中止時の対応
ライオンズチケット | チケ流 |
・取引が無効になり、出品者への取引金額の振り込みはなくなる ・購入者には支払金額が返金される | チケットの種別と売上金の送金ステータスにより対応が異なる |
ライオンズチケットはチケットの受け渡しがなくなるので、出品者は自分でチケットの払い戻しを行います。
チケ流は、チケットの種類と出品者にチケットの売り上げを送金されているかどうかで対応が異なります。ライオンズチケットのほうが対応がシンプルであり、トラブルになる可能性が低いことは間違いないでしょう。
試合中止になった場合のチケ流の対応
【紙チケット、発券番号】
①試合中止決定後、チケ流の翌営業日以降に対応方法についてメールが届く
②各チケットで定められた返金方法をもとに出品者と購入者が連絡ボードでメッセージのやり取りを行う
※場合によっては振込先の口座情報を連絡ボード上でやり取りする場合あり
【QRチケット】
・チケ流が出品者にチケットの売上金をまだ振り込んでいない場合→チケ流から購入者へ返金対応
・チケ流が出品者にチケットの売上金を振り込み済みの場合→紙チケット、発券番号と同じ対応が必要
チケットに付帯するオプション・駐車券について
ライオンズチケット | チケ流 |
購入するチケットにオプションがついてなくてもオプションを追加購入が可能 | 購入したチケットに応じるのでオプションの追加は不可 |
チケットオプションとは限定ユニフォーム等のグッズ購入や選手プロデュースのお弁当の事前購入など、チケットの購入時に追加課金をすることができるサービスです。
ライオンズチケットは購入したチケットにオプションが含まれていなくても、オプションのみ追加購入することが可能です。また、駐車券の事前購入も併せて可能です。
チケ流は出品者のチケットに依存するので購入者がオプションのみ購入することはできません。駐車券単体はライオンズチケットから前売券を購入することができます。
ライオンズチケットのメリット・デメリット
2つのリセールサービスを比較した結果、私が感じたライオンズチケットのメリットとデメリットは下記のとおりです。
【メリット】
・出品者と購入者間で連絡を取り合う必要がない
・個人情報を渡す必要がない
【デメリット】
・ライオンズの主催試合しか出品・購入ができない
・決済方法がクレジットカードのみ
チケ流のメリット・デメリット
チケ流のメリットとデメリットは下記のとおりです。
【メリット】
・日本ハム、ロッテ、オリックスの主催試合チケットも取り扱っているので、会員登録を済ませればビジター試合のリセールも可能・決済方法が豊富
・ベルーナドームのシーズンシートが出品されるチャンスがある
・QRチケットとコンビニ発券番号であれば試合当日でも出品と購入が可能
【デメリット】
・出品者と購入者間でコミュニケーションが必要
・場合によっては住所、氏名、口座情報といった個人情報のやりとりが個人間で発生する
まとめ
以上が2つのリセールサービスを比較してみた結果でした。
我が家の普段使いはライオンズチケットのリセールサービスになりそうですが、ワンチャンを狙ってチケ流でエキサイトシートがとれる日がないか、時々チェックをしていきたいと思います...!